長谷川くんの冷たい視線。


「それにしては秋月さん、目をつむって待ってたように見えたんだけど」

「だから…、あれは……」

「隠さなくてもいいよ。ようやく秋月さんも見つけたんでしょ?“好きな人”を」


微笑む長谷川くんの表情は、どこか切なくて…。

…悲しそうにも見えた。


「違う…!!笹野くんは、好きでもなんでもないの…!!」


本当に、ただの誤解だよっ…。