姫と年下王子たち

今までされたことがないような乱暴な扱いに、あたしは一瞬怯んでしまった。


「ちょっと待ってよ、絢斗…!どういうー…」

「ごまかすなよっ!!」


頭から浴びせられる怒鳴り声。


…絢斗に怒鳴られたのは、これが初めてだった。

それに驚いて、あたしはなにも言葉を返せなかった。


怒りと悲しみに満ちた、絢斗の目…。


あたしは、そのまなざしを直視することができなかった。