姫と年下王子たち

「ごめんっ、先に食べてて…」


あたしはそう言うと、3人に連れて行かれた。



着いた場所は、体育館裏。

背の高い雑草覆い茂りが、ここは人の出入りがないことを意味していた。


「いきなり、なに…?」


みんながいる前で、連れ出すなんて…。


3人に目を向けるが、3人とも深刻そうな表情をしていて、普段の雰囲気とは違った。


「ひなに聞きてぇことがあんだけど」