姫と年下王子たち

でも笹野くんの顔を見たら、昨日のことを思い出してしまう。


だからあたしは、笹野くんを避けることにした。

というか、今は自然と避けてしまう…。



「ねぇ、笹野くんとなんかあったの?」


同じ英語担当のコが、不思議そうな顔をして尋ねてきた。


「べ…べつにっ…。なんで?」

「だって、さっきなんて目も合わせなかったでしょ?昨日まで、仲よかったのに」