姫と年下王子たち

笹野くんに…、キス…された……?



「…あ、…あたし……帰るっ!!」


動揺を隠しきれず、あたしはバッグに荷物を押し込んだ。


なにっ…、今の……。

なんでっ…。


ドアに手をかけたとき、背中から声がした。


「俺、秋月ちゃんのことが好きなんだっ」


あたしはその言葉に、振り返ることはできなかった。


頭がいっぱいいっぱいで…。

…もう、意味わかんないよっ……。