姫と年下王子たち

最後の週には、あたしが実際に前に立って、授業を教えることになっているから。


知らない人が教室の後ろにいるものだから、生徒たちは気になるようで、度々振り返って不思議そうに眺める。


まるで、「あの人だれ?」とでも言いたそうだ。



2限は、その隣の1年2組で授業だった。


森本先生は、どこかにカンペがあるのかと思うほど、1組のときと同様にわかりやすい説明だった。