姫と年下王子たち

腕時計を見ると、8時40分だった。

今のチャイムは、1限目と5限目のそれぞれ5分前に鳴る予鈴。


「では今から、1限の授業がある1年1組に向かいますね」


あたしは、先生のあとをついて行く。


森本先生、…歩くのが速い。



そして、8時45分。


キーンコーンカーンコーン…


本鈴が鳴り、1限目が始まった。


あたしは教室の後ろで、ノートにメモを留っていた。