姫と年下王子たち

ようやく、あたしの名前も呼ばれた。


応接室のドアを開けて入ってきたのは、銀縁で長細いレンズの眼鏡をかけた、女の先生だった。


「…はっ、はじめまして!明煌大学から参りました、秋月ひなと申します!」


いよいよだと思うと、急に緊張してきた。


「はじめまして。英語を担当している、森本(モリモト)です」


森本先生は、あたしよりも身長が高くてスラッとしていた。