姫と年下王子たち

でも…だれだっけな~?

なんか知ってるんだけどなぁ…。


なんとか思い出そうと、あたしの向かいに座る笹野くんの顔をじっと見つめていた。

すると、あたしの視線に気づいたのか、笹野くんがこちらに顔を向けた。


「どうかした?」


笹野くんは、爽やかに白い歯を見せた。


「…あっ、えっと……、そうじゃなくて…。…どこかで会ったことがあるような気がして……」