姫と年下王子たち

「なんで泣くんだよ~。べつに死ぬわけじゃねぇんだしっ」


本当は、身勝手な判断をした俺を殴ってくるかと思った。

でも、こんなわがままな俺に涙を流してくれることが、すごく嬉しかった。


「…正直、軽蔑したろ?こんなヤツが、今までお前らの総長をしてたかと思うと」

「軽蔑なんて、するわけないじゃないっすか…!!絢斗さんはいつだって、俺たちの憧れの存在です…!!」