姫と年下王子たち

この…どちらかだけだ。



ひなへの想いを断ち切って、総長を存続する!


…と言いてぇところだが、そんなことを胸を張って言えるほど、俺は器のデカい男なんかじゃない。


…だって、ずっと好きだったんだぞ?

今さら、諦められっかよ…。


挙げ句の果てには、“日本一の暴走族”の称号を白虎に奪われた。


俺がどうでもいいと思っていても、その称号を誇りに思っていたヤツだって、きっといたはずた。