姫と年下王子たち

だから、この俺の気持ちを断ち切れば、ひなと俺は無関係となり、狙われることもないはず。


暴走族の総長は、なにかと恨みを持たれやすい。


俺が総長を務めているせいで、ひなに危険が及んだ。

もうひなを…危ない目には遭わせたくねぇ。


ひなを守るには、2つの選択肢しかなかった。


俺が気持ちを断ち切って、総長を続ける。

それか、ひなを諦められねぇなら、総長をやめて黒龍を抜ける。