姫と年下王子たち

俺は少し間を置いてから、ゆっくりと口を開いた。


「俺は…今この場をもって、黒龍総長の座を降りることにする」


俺の突然の発言に、周りは目を見開いた。


「え…、どういう意味っすか…?」

「だから、そういう意味だよ」


まだ、俺の言った言葉の意味を理解できないというような顔…。


「なんでですか!?…絢斗さんっ!」

「俺たち、絢斗さんだからついてきたのに…!!」