姫と年下王子たち

「うっせー」


俺は、ぶっきらぼうに吐き捨てる。


族の名前を背負う総長が、人質を庇うために力に屈することが情けねぇってことか。


確かに、レイジの言う通りだ。

総長である俺がこんな行動を取れば、黒龍の名が廃る。


みすみす、レイジの言うことを聞かねぇといけねぇなんてな。


でもな、…レイジ。

今この場にいるのは、黒龍総長の神龍寺絢斗じゃねぇ…。