姫と年下王子たち

「まだわからねぇの?…ったく、どこまで鈍いんだよっ」


表情だけではなく、口調もあたしの知っているタカシくんではなかった。


タカシくんは、掴んでいたコートの襟から手を離し、今度は荒々しくあたしの髪を鷲掴みにした。


「…痛いっ」


思わず、痛みに顔が歪んだ。

でも両手が縛られていて、…抵抗できない。


「いい加減、気づけよな。自分が拉致られたことくらい」