姫と年下王子たち

神龍寺家のチョコレートケーキを小さな紙袋に入れ、玄関でブーツを履く。


「絢斗の家に、チョコレートケーキ持って行ってくるから!キッチンにあるケーキ食べてもいいけど、ちゃんとお父さんの分も残しておいてよねっ」

「わかったー」

「…いってきます!」


太陽はもう、西の方に沈もうとしていた。

あたしは、駅に向かって走った。



ちょうど電車がきて、それに乗り込んだ。