姫と年下王子たち

「バレンタインデーって…、もう夕方だよ?」

「わかってる!」


わかってるから、今急いでチョコレートケーキを切り分けて、ラッピングの袋に包んでるの!

見ればわかるでしょっ。


「よいしょっと」


時間と闘って慌てているあたしをよそに、翼はリビングのテーブルに、ショップ袋のような紙袋を置いた。


「それなに?」

「学校で、女の子からもらったチョコ」