姫と年下王子たち

でもひなちゃんの嬉しそうな顔を見ると、これでよかったんやって思えた。



ホテルに帰ったとたんに、俺はベッドにダイブした。


…あかん、もう動けへん。


死んだように横たわる。


「桔平っ。フロントで、風邪薬と体温計を借りてきたぞ!」

「…悪いな、絢斗」

「気にすんなって!」

「ひなちゃんは…?」

「今、大浴場に行ったから、安心して死んどけ!」