姫と年下王子たち

「そのかわり、滑ってる途中でぶっ倒れても置いて行くからな」

「おう!」


相変わらず、涼はキビシーわ。



「お待たせー!」


さっきまでへばってたけど、ひなちゃんが戻ってくるとすぐに、俺は立ち上がった。


そして、根性で夕方まで滑りきった。


俺の体はその間も、早く休めと言わんばかりに悲鳴を上げてた。


「桔平くん見てー!転ばずに滑れたよ!」