姫と年下王子たち

なかなか納得しいひん絢斗の肩を、涼が叩いた。


「桔平がそう言ってるんだし、こいつの好きなようにさせてやろう」


さすが、涼。

空気読めるヤツや。


…でも空元気を見抜かれたんは、ちょっと悔しかったけどな。


「よくわかんねぇけど、わかったよっ」


不服そうに、むくれる絢斗。


「サンキュー、絢斗」


空気は読めへんけど、俺のことを気遣ってくれる絢斗も好きやで。