姫と年下王子たち

ボードを片腕で抱えながら歩いて下りてると、後ろから声が聞こえた。


「…お~いっ!!」


振り向くと、ヒョウ柄のウェアとキャメルのウェアが滑ってくるのが見えた。


「ひなー!!桔平ー!!大丈夫かーっ!?」


絢斗と涼や。


どうやら、天気が回復したあとに山頂に行って、滑りながら俺らのことを探してたらしい。


2人と合流した俺らは、今までの一部始終を説明した。