姫と年下王子たち

「しばらく、そうしといて」

「…え?」


ひなちゃんが不思議そうに、俺を見つめる。


「どういう意味…?」

「顔、背いててもらわな、俺っ……」


そのまん丸な目、ぷるぷるした唇。

なんで、そんなにかわいいん?


…ほんま、反則やで。


はぁ…。

我慢しろ…俺っ。


俺はため息を吐くと、力なくひなちゃんに倒れた。


「…あかん。チューしてまいそう……」