姫と年下王子たち

…ふと、ひなちゃんと目が合った。

ひなちゃんとの距離は、ほんまにわずか。


この感じ…。


初めてのカテキョで、ひなちゃんを押し倒したときと似てるような気がした。


…って俺はこんなときに、なにアホなことを思い出してんねんっ。


でも、こうやって間近に見れば見るほど、ひなちゃんが愛おしく感じた。


ひなちゃんは照れくさくなったのか、目を反らすように顔を横に向けた。