姫と年下王子たち

やけど、パーカーの隙間から雪が入り込んできた。

それが、めっちゃ冷たかった。


重ね着してるとはいえ、正直凍え死にそうやった。


でもひなちゃんの前で、そんな弱音は吐きたくなかった。

たとえ、俺の体力を低下させることやったとしても。


それに自分の体の心配よりも、ひなちゃんのことの方が心配やった。


こんな状況…。

しかも俺しかおらんねんから、ひなちゃんを守れるんは俺だけや。