姫と年下王子たち

「俺、この下に何枚も着てるから寒ないしっ」


とは言ってみたけど、…この猛吹雪でウェアがないのはさすがに寒すぎた。


「ひなちゃんは、俺に余計な心配なんかしんでええの!」


俺はさらに、ひなちゃんの上に覆い被さった。

俺が壁になって、吹き付ける雪からひなちゃんを守れるように。


「桔平くん…、無茶しすぎだよ……」

「無茶とちゃう。俺がそうしたいから、してるだけなん!」