姫と年下王子たち

その姿を見て、俺はウェアを脱いだ。

そして、そのウェアをひなちゃんにかけた。


マフラーみたいになるように、ウェアの袖をひなちゃんの首の後ろで結んだ。


「ちょっとは、寒さマシになった?」

「…ダメだよっ!!桔平くんが風邪引いちゃー…」

「ええって!俺は大丈夫やからっ!ひなちゃんは女の子なんやし、体冷やしたらあかんやろ?」


強がって、俺はひなちゃんに笑ってみせた。