姫と年下王子たち

そこへ…。


「だれかー…!!助けてー!!」


ひなちゃんの…確かな声が聞こえた。


そして、吹雪の中からうっすらと小さな人影も見えた。


…やっと、見つけたっ!


俺の足は速まり、ひなちゃんの姿を確認すると、その小さな体を俺の腕で包み込んだ。


ひなちゃんが、ほんまにここにいるんやと確かめるように強く強く抱きしめた。


「…よかった。…ほんまによかった……」