姫と年下王子たち

なんか…複雑な気分っ。



それからあたしたちは、目的地行きの夜行バスに乗り込んだ。


「あたし、窓際に座ってもいい?」

「どうぞっ」


みんなの了解を得ると、あたしは窓際の席に座った。


4人だから、横1列があたしたちの席。

…だとすると、あたしの隣には一体だれが?


と、思っていると…。


「うん。悪くない座り心地」


隣に座ったのは、長谷川くんだった。