姫と年下王子たち

絢斗が、口に入れた白玉をハフハフと冷ましながら呟いた。


「あのこと、まだひなに言ってなかったっ」

「えー!まだ、言ってへんのー!?」

「なにやってんだよ。今週末の話なのに」


え、…なになに?

あたしになにか、話があったの?


桔平くんは、話しづらそうに頭をかく。


「ひなちゃんさ、学校いつから?」

「学校?成人式が祝日だから、その次の日からだよ」