姫と年下王子たち

あたしは赤くなった顔を隠すために、下を向いた。



それからようやく、あたしたちに参拝の順番がまわってきた。


カランカラン…

パンッ!パンッ!


2回手を叩いて、顔の前で合わせる。


今年もみんなが元気で、健康に過ごせますように。


あたしは目をつむって、そう心の中で呟いた。


参拝も終わって、後ろの人に順番を譲った。



「いい匂い~!」