姫と年下王子たち

「秋月さんに働かせておいて、自分はなにしてたんだよ?男にビビるのはわかるが、友だちに金借りる前に、ほかに方法があったんじゃねぇのか!?」


俺としたことが、つい感情的になってしまった。


自分は“モデル”という仕事を守るので精一杯で、秋月さんに頼ってきた由香里をどうしても許せなかった。


そのとき、由香里のバッグがイスから落ちた。

その拍子に、バッグの中に入っていたものが床に散らばる。