姫と年下王子たち

俺がここで相づちを打つべきだが、どうも由香里とは会話が続かなかった。


しかし由香里には、ちゃんと伝えなければならないと思っていた。

秋月さんの努力を。


「今日秋月さん、ああやって簡単に由香里に20万渡したけど、あの金どうしたか知ってる?」

「…え、あのお金…?」


由香里は少し考え込むが…,。


「ごめん…、わからない……」


わからない…か。