姫と年下王子たち

俺たちのテーブルにだけ、重い空気が漂う。


ただ聞こえるのは、店に流れるBGMだけだった。



どれくらい経っただろうか…。


秋月さんの携帯に、着信が入った。

画面を見ると、絢斗の名前が表示されていた。


あれから、すでに1時間が経過していた。


俺たちは外に出ると、神龍寺親子と合流した。


「はい!」


おじさんは、2つの白い封筒を差し出した。