姫と年下王子たち

「…そうなんだ。よかった…」


秋月さんは、震える由香里の手を取る。


由香里が脅されることを見越して、おじさんが男と由香里の間に入ることで、金の要求を止めようというものだった。


絢斗は将来的に、そういう場面での話し合いもすることがあるだろうから、経験のためにおじさんについて行ったのだろう。



「それで絢斗くんから、この店から出るように言われて…」