姫と年下王子たち

「…その組長が、なんの用だよ!」

「さっきから話を聞いてると、ちーっと兄さんの方に、都合がよすぎるんじゃないかと思いましてね」


穏やかに話すおじさんだが、どこか迫力がある…。


すると、仕切りの向こう側から由香里が現れた。


「…由香里、大丈夫だった!?」


すぐに秋月さんが、由香里をこちらのテーブルに呼び込む。


「…うん。絢斗くんのおじさんが、私たちの間に入ってくれるみたいで…」