姫と年下王子たち

「こっちは俺の息子なんで、どうぞお気になさらず~。あっ、申し遅れましたが、私はこういう者でして…」


いや。

息子だったとしても、気になるしっ。


「じ…、神龍寺組…、……組長?」

「いや~。大した者じゃないんですけど、どうぞお見知りおきを」


どうやら絢斗のおじさんは、名刺かなにかを差し出したようだ。


男の震える声からして、相当絢斗のおじさんにビビっているのがわかる。