姫と年下王子たち

話を聞いていて、俺がもう我慢の限界だった。

こんなふざけたヤツがいるのかと思うと。


俺は立ち上がろうと、テーブルに両手をついた。


そのとき…。


カタンッ!!


同時に、2つのイスが倒れる音がした。


見ると、俺と秋月さんの正面にいた神龍寺親子が、眉間にシワを寄せて立ち上がっていた。


「ちょっと一発、説教が必要みてぇだな。行くぞ、絢斗っ」