「兄ちゃん!!兄ちゃん!!」


やってきたのは、咲斗だった。


咲斗は、白と赤のストライプの包装紙に、緑のリボンが巻かれたプレゼントを抱えていた。


プレゼントが大きくて、咲斗の顔が見えない。


「サンタさんからのプレゼント!!」


咲斗は、目を輝かせていた。


サンタからのプレゼントか。


兄弟ながら、そうして無邪気に喜ぶ咲斗が、とてもかわいく思えた。