姫と年下王子たち

すると、今まで意地を張っていたひなが、急に涙をこぼし始めた。


肩を小刻みに震わせて、溢れる涙を懸命に拭う。


ひなのヤツ、そんなに由香里チャンのことを思って…。


由香里チャンを助けたいと思う、ひな。


その姿を見て、もちろん俺もひなを助けたいと思った。


だって、惚れた女が泣いてんだぞ?

力になってやりてぇって思うのが、当たり前だろ。



…確か、20万が必要だったよな。