姫と年下王子たち

涼は、荒々しくテーブルを叩いた。


「20万なんて借りて、由香里チャンはそれをどうするつもりなんだよ?」

「…わからない。でも、あとで必ず話すからって言って……」


由香里チャンとは、明煌大学で一度直接会ったことがある。

だけど、悪いコのようにはとてもじゃないが見えなかった。


むしろ、こんなドジなひなのことを大事に思ってくれてるんだなって思った。