姫と年下王子たち

考えれば考えるほど、そんな疑問が沸々と湧き上がってきた。


「だから、その友だちはだれだって聞いてんだよ!」


再び黙り込んだひなに、俺は詰め寄った。


「まぁまぁ絢斗、そんなコワい顔しんと。ひなちゃんだって、言いづらいんやろうし」


桔平がひなのフォローに入る。


お前はどっちの味方なんだと言いたくなったが…。

冷静になると、俺も少しムキになっていたことに気がついた。