姫と年下王子たち

キララさんもミヨさんも、ふつふつと沸き起こる怒りを下唇を噛んで堪えていた。


こんな般若のような2人の顔は、初めて見た。



「ごちそうさまでしたっ!!」

「失礼しましたっ!!」


絢斗に言われ放題の2人は、心のこもっていないお礼を口にすると、荒々しく席を立ち行ってしまった。


「ひぇ~、コワっ。やっぱ性格悪いじゃん」


2人の怒った姿を見て、ケラケラと笑う絢斗。