姫と年下王子たち

あたしは、そう心の中で叫んだ。


しかし、そんな叫びも虚しく…。


「この前親父がここにきたときに、ひなを見たって言ってたから、今日きてやったぞ!」


…ガーンッ。

やっぱりバレてた…。


あたしは途方に暮れて、その場に棒立ち状態。


そんなあたしを見て、絢斗が声をかける。


「そんなところで突っ立ってないで、とりあえず座れば?」


促されるまま、席に着いた。