姫と年下王子たち

「マナちゃん。初の本指名だから、がんばってね!」


そう言って、喝を入れるかのようにあたしの背中を叩く、店長。


その反動で、一歩前によろける。


「でも、すごいよ!営業もかけてないのに、来店30分で本指名がもらえるなんてっ」

「は…はぁ〜……」


あたしの方こそ、なんで指名されたのかわからない…。


く…、組長さんの…息子さん……。


頭の中で、もわんと想像する。