姫と年下王子たち

「ありがとう。…場内指名だけどね」


あたしは、苦笑いを浮かべる。


「でもすごいじゃん、マナちゃん!営業っぽいことしてなかったのに、指名もらえちゃうなんてっ」

「…あれは、たまたまだよ」


そう、たまたま。

たまたま、変なお客さんが気まぐれで指名してくれただけのこと。


そのとき、あたしたちの後ろで、けたたましくロッカーのドアが閉まる音がした。