姫と年下王子たち

ポカンと口が開いた。


指名って…、一体だれがっ?


あたし、営業なんてまったくしてなかったけど…。



上の空のあたしの顔の前で、ボーイさんは手をヒラヒラと振る。


「5番テーブルのお客様から、場内指名です!」


…5番テーブル?


あたしは、そちらに目を向けた。


するとそこのお客さんと目が合って、手を振られた。

それに対して、あたしはぎこちなく会釈する。