姫と年下王子たち

少し前にチャイムが鳴ったから、秋月さんは今は授業中のはず。


…ただの空耳か。


もう一度空を眺めようとしたとき、ヒールのコツコツとした音が聞こえた。


その音は、徐々にこちらへ向かってくる…。


振り向くと、それは秋月さんだった。


「なんだ、秋月さんか…」


自然を装った風に、あえてそんなことを言ってみる。


けど本当は、俺の心臓はバクバクしていた。