姫と年下王子たち

信じてはいなかったが、このときばかりは神様を恨んだ。


ボーっと、空を見上げる。

雲はゆっくりと、俺の視界の右から左へ流れていた。


空を見ていると、どこか落ち着く。

俺は、時間を忘れて空を見上げていた。



…ここへきて、どれくらい経っただろうか。


「長谷川くんっ」


そう呼ばれたような気がして、中庭を見渡した。


秋月さんの声に聞こえたが、そんなわけないかっ…。