姫と年下王子たち

「べつにそんなの、なんだっていいし」

「…は、はい…」


…あ、また敬語で話しちゃった。


長谷川くんの第一印象は、…正直怖い人だなぁと思った。

表情が緩まず、なにに対しても無関心って感じがした。



「…ほんとに翼の姉ちゃん?」

「…うん」

「“妹”の間違いじゃね?」


あたしは一瞬キョトンとした。


でも、すぐにその言葉の意味が理解できた。