姫と年下王子たち

入ってきたのは、パーマのあたった黒髪の長身の男の子だった。


「長谷川くん、おはよう!」


店長の言葉に反応して、あたしは振り返る。


この人が、翼の友だちの長谷川くんかっ!

翼と同じくらい、背が高い。


あたしは自然と、長谷川くんを見上げていた。


「長谷川くん、ちょうどよかった!秋月さん、今日が初めてだから、キミがいろいろ教えてあげてほしいんだ」